青木に注文

菰のソウコウだからざっくりしたものだか、これを壁に縦位置に配して掛け花を飾った展示だった。
藁仕事用のごく粗い造形が気に入っているのだろう、骨董店で見るたびに買っている。ただし安ければ、と。

気密性の覚束ない家屋、じりじりした気温、縁側から入った風は、納戸から出ていく。
荒壁に掛け花、 葉は笹形。俯く房状花は月桃。いま回転を止めた風情のプルメリア
尻すぼみに鳴く朱しょうびん、見本に届けた鰭シャコ貝。

こんなふうにしたい。青木益恵への注文。