巻き夢中

今が旬だというアダンの気根を二日採取に出掛けて二晩裂いて、一昼夜晒していちにち干したなめした。それから三日二晩夢中で巻いたが、縮んで弛んで夢中になった分だけガッカリした。この霧中を抜けるために、振り出しに戻ってまた三日が過ぎた。

写真の三倍くらいの量だが、まあ好いのではないかと思える日が来た。ルーシーが立ち上がってヒトが手を獲得した318万年前から、蔓やナワなど紐状のモノを身近かに置くと、ある種の者は何故かくも霧中になるのか?

ここらで土瓶の取っ手をアダンで巻く趣向の先は見えたが、ここではまだ止まれなくて困った。