旗色をあきらかに

芝生こそないが麗らかな陽の注ぐ、兵士の墓が連想される。どこで見たのか? 映画や写真から、既視感が催されただけか。ブンケツした稲株のように、電柱サイズのバナナの樹が密集して林立した様は、素人バナナ農家の私でもそのままにしておけなかった。

ヒザに溜まった水を三度抜いたこの上は、旧知の方々のお世話になりました。それを「バナナ・インターンシップ」として、参加者を増やせたら愉快。

200本のバナナが整列して年が改まって、さっそく緑の旗を挙げた幹がある。株分けに際して腰丈で切ってあるので、頭をはねられた四角な緑の幟。「アコウの森」の旗は緑とその補色・赤が基調だと、ちょっと違うか。

浮上した潜水艦に当てられてたくさん犠牲者の慰霊碑だけでなく、ウチナアーンチュのハワイ大会で訪れた光景の記憶だった。