渋イケメンの国、カメラは三井昌志

雷鳥社。「無駄にかっこいい男たち」の副題。帯の「本物の男がここにいる」。目力が強い、モテを意識しない。加齢を恐れない。それが「渋イケメン」だと書き加える。

写真集を引用するのは少し気が引けるが、もろ手をあげて頷くのであればおおめに見てよいのでは。

映画評の引用に似顔絵というテが使われてきたが、批評だから斜に構えたカリカチュアばかりでない。著作権を聖域にしない話題を、常々思うことがある。

映画館のないたとえば離島に暮らす人々の、「みんなと映画を観る権利」についてだ。以下、紙。

話がそれた、無駄にイケメン写真集の表紙を飾るのはフンドシ姿であったと。かの聖地近辺のそれは、万里さんもいうように十字架上のキリストのような股に渡した腰巻き風。

シルエットはちょうちんブルマくらいな、ボリュームがある。押し合い圧し合い、これで神輿は担げまい。六尺帯状でなく、布団風呂敷くらいな広巾布。