中入り外出で(ナカイリ・ソトイデ)

製作番号は24+23番目、当面は00301-13とカウントした。このラストツーの左右の端始末を、揃えなかった。奥は最終穴から内に入れて、次穴から出す。これを「中入り・外出で」、手前が「入り外・中出で」と言っておきます。

トリッペンは足を靴の中で遊ばせない──が真骨頂で、O's もいきなりそれに茶々を入れるのは礼儀に失する。靴べらだけで脱ぎ履きするドイツ人もいるだろうが、履く度に紐をゆるめる人を前提にした。

入り外・中出で──です。前者はそのままで脱ぎ履きできる程度に、結びっぱなしにする仕様。巷のガキ靴に比べたら、それでもずいぶんピタッとした靴でしょう。

2015年も12月29日と、押し詰まった。24+24もいよいよラスト・1、死んだ子の名を借りて再生を期するよい終始だと感じている。      小川窓太