どちら様も見飽きた報告のようだが、本人は違う。 新しい今日に新しい結びを結ぶ、新鮮な手技。これを独りよがりでない報告にするにはどうすればよいか?まだ途上にある。
荒縄が強調されすぎた。取っ手の芯材に荒縄を使うのはやめて、パンダナスの気根の三ツ打ちでいくらか大人しめになった。前掲写真と比べていただきたい。ひとつ作ってマンゾクした。これは三サイズある前新の篭より、さらにワンサイズ上。荒縄に負けない大き…
緩もうとする逆方向にネジ込むのは、摩擦をあてにした結びの第一要素。 次に摩擦力の増大は、そのネジ込む位置。
魚籠と、この字だろうが釣り人が腰に提げるものでなく、百姓なら天秤(てんびん)で担ぐものだ。 毛羽だった藁縄は荒れた手で鞣されて、やがて擦りきりその役目を終えた。掘り出した根菜類の収穫が帰り道なら、行きはついてきた子どもをぶら下げてきた思い出。…
苦瓜になるかと伝(ツテ)を設えたらあっという間に伸びて伸び悩んで、下方トックリ棉に目的変更。苦瓜はならずカラスウリのスイカ柄の小実をつけて、一先ず下る算段である。
レモングラスの株起こしをしている。昨日は25度くらいあっただろう。 外で広げた曲げワッパ、中はこうだ。今日もアコウの森で昼めし。
あくるひ、またちがうちょうちょ。
おたてになってない方が縦結び、どういうことか?
ベント・ヒッチ・ノットといった区別が日本の結びにないのは何故か? (その区別も曖昧だが)。 もっと豊かな表現がこの国にはあるとも言える。今年気になったのは「くける」。外と繋げは別だろうが、このケータイは「くける」を漢字に変換できない。写真は「…
ヒョウモンカとは ヒョウモン蝶になぞらえた バナナの食べ頃のこと豹紋果 (バナナってことになってないな)豹紋期=バナナの食べ頃。これならよい。
藁縄は直径を正確に言いにくいが、径を一〇ミリか強く撚れば八ミリくらいになる。農作業や使役・土木で普通に使われてきたワラ(粗)縄では、太い方から三番目くらいのもの。(確かめると、表題)。 竹垣を結わえる用途で置いてあったものを、したがって島外…
前例二題の一本のほうだが、先がもともと二本に分かれたもの。ややこしい(いずれ図解する)。
結局四〇ケちかく土瓶の手を付けてしまった。〆は稲藁の縄手。ナワテと変換すると、「畷」を第一候補に挙げた。AIって結局学習機能にすぎないのか? 私のガラケー。あぜはライン、畦道で田を綴る……。あぜは水田の堤防だから大急に、藁束を踏みしだく。これが…
アメリカンヒーローのオールスター判があると言えば、そりゃああるだろう。ボーンズ三〇〇余話を五通りみて、さすがに他を観たくなる。で、アメリカンコミックの紅白歌合戦のようなこれ。 冒頭の歌を、書きとめた。 皆は知っている サイコロはいかさま 皆祈…
何度洗っても砂が出る、これはとニヤついた廃棄ロープは尽きた。近いうちに浜を徘徊することになる。他にアダンの気根を裂いてしつらえた手も合わせて、写真の倍ほど巻いて暮れた。
昨日報告の結びはしっぽが一つ。 今日はふたネジしてから結ぶ外科結びで、普通の本結びにひとネジ加えたもの。こうした二本のしっぽと昨日のものがどう違う手順を持っているか? 図解が必要だ。以下紙。
地区の運動会の「なわない競争」に参加したと助手Nが、その成果物を持ってきた。 と思ったらその夜ゴミ箱の中にあったので、拾い上げておいた。役につくことのない縄、本読みの宿題を家事の手を休めない母親の耳元で、まくし立てる児。 耳を貸さない人に語…
七時始業、七時半出港だろう。出港といって離島桟橋と登野城漁港の間から延びる埋立て地への橋のたもとに、彼らタグ・ボートの溜まり場がある。港の外まで出てクルーズ船を迎えに行くことは、この可愛い船の仕事ではない。 ほぼ港内にいて台船を引っ張って港…
午前九時五分、電光掲示板を点滅させている。 これを内に向けても使えと、呑み屋で隣の乗組員に言った。へーえ、どうして?という顔。
毎年のように何度か訪ねたが会えずじまいだったというベルギー女性が、あの青い土瓶はどうしたと尋ねた。そんなことを言う人に、一年に三人くらい会えてうれしい。あさってにはストックヤードから持ってきておくと答えて、彼女を待つ間に漂着ロープを提げ手…
くつひも仕事に着手した当初わたしは、何人もの友人に「人生で最大の鉱脈に当たった」などと、大袈裟な報告をしている。カタログ化が著しいファッション誌の靴をテーマにしたムックには、寄るなとメッセージを送ってはいる。一人旅の興味はまだまだ尽きない…
ようやく秋風ふいて 白菜が一玉350円に なりました これで弁当に 添えて一ヶ月半でしたが これから新機軸がある
師走の声聞いて島の空気も、やっとカラッと乾いてきた。曲げワッパも一息ついている。佐々木さんの大・一段、中・二段とその深いもの一段。 柴田さんの中・二段。 以上を遣い回している。ふつうは佐々木さんの中・一段に、その深いのを一段重ねて二人分の飯…
歴史読本「日本離島総覧」新人物往来社昭和50年8月号。 オールガイド「島の旅」毎日新聞社昭和48月(1973)。 島の情報ガイド「SHIMADAS」95 財・日本離島センター。上は「歴史と伝説の島400」。中は「全国版3000島」、下は北↔南456島からのメッセージ。と、副…
先代とは 父子逆転した子のことだが、遠く離れた島まで運んだ幼稚園の出席ノートをようやく始末した。見返しにハモニカのお稽古カードが、挟んであった。 年長組のもので五歳の秋から六歳の春まで、かえるのうた・ちゅうりっぷ・ひのまる・キラキラぼし・た…
あさ飯を詰めて、何げなく結ぶ写真報告の意図は、例えば「微笑」のように(何気ない表情に複雑な意味が含まれている)。結びというものがいかに奥行きを持った思考の回路であるかを、知ることになった。