2014-01-01から1年間の記事一覧

カメサンスイ

新しい趣向の創始でアル(またか∵)。カメサンスイ、枯山水の傍流ではあります。ほぼ日参する喫茶「カフカ」の亀が孤独なワレを迎えてくれるのであるが、つぶらな瞳と水平に見つめあう日々であった……と思いねェ。それでは昨日までカメサンスイに、到達できない…

ミッキーマウスのスニーカー(ハニーズ石垣やいま店/店長〜村本優紀)

うららかな選挙の日

島の行政区域が海岸線に対して縦割りになっているのは、ゆえないことでない。港を背に坂道を上って、大川公民館まで投票に出向いた。昨日の風も止んで暖かい日を受けて、遠回りして歩を進めると桑の木と袖擦りあわす。 ハート型の若葉はやがて、外縁に表情を…

電脳上のわずかな手編みハンモック情報

来島日から検索して、ハンモックを編みにファゴットの奏者・Yさんはいらっしゃった。 アゴアシだけで昨夜、離島初の第九の舞台に立ったお一人。 三泊四日だが公演は昨夜の二時間だけで、リハ・本番の間に通ってハンモックを編み上げた。こういうのこそ旅の…

今日のバナナ

新しいモンステラの葉が、結実をことほいでいる。 越年もまた目出度い。よい年だった。出会った方々に、感謝したい、

角度を変えると向かい合ったクレーンの橋脚は、ごく薄い。

今日の離島桟橋

港の真ん中に、巨大なものが居座った。前後に曳き舟がとりついて、動かしている。

ナンシーの足許を見る

何人連れだったかも記憶がないがカメラを三人に渡したところをみると、被写体のナンシーを加えて四人連れだったんだろう……。くらいのことだが、こうして携帯に集合写真が一枚撮ってあった。 ほか三人が写した画像はいずれパソコンの前に座った折りに、図録に…

必読

ハンモックで読む百冊に、アンネの日記を加えます。くたびれた造本が、どこか古書店の軒の五十円コーナーで、待ってるに違いない。

靴に年にいくら?

リサーチ会社「クロス・マーケッティング」がネットによる男女300人づつにきいた。 日経2014・11/29

10センチ

昨日は島にまんべんなく雨が一〇センチ降って、雨乞いもあって夜間断水の石垣が潤った。 我が家のバナナも今朝は濡れた面持ち、隣同士の隙間をうめている。

ローゼルの季節

ローゼルをたくさん並べて干してから、また一年経った。今年は森井拓光さんのものを、300コくらい。煮出して綿ロープを、薄桃色にします。とくに定着させない。二ミリと三ミリを各々200メートルくらいで、桃色のハンモックを二つ三つ試作。展示作です。 それ…

二番目に好きな曳き舟

イレギュラーなクルーズでも来なければ放水銃を二段に掲げた「琉王丸」は、この石垣に姿を見せません。かわりに冬の閑散期にわたしの視線は、こちらの曳き舟にあつまる。排水量はさらに小さい。曳く相手もいたってつまらない。華やいだ異国の客はおろか、と…

「誰であれ二足でふたりを結び、履く手を伝う」

151足目から結ぶ靴には、「誰であれ二足でふたりを結び、履く手を伝う」という詞を刺繍したタグを、紐の甲あてのベロに縫い付けることにします。1足から150足までには、「TRUE LOVER'S」と「石垣は恋する」が左右にとりつけてある。今度のフレーズは長いので…

東村高江の森岡尚子さんを伝えた知花亜美(琉球新報「RyuRyu」)

写真注

人頭税に苦しみながら年貢を納め、琉球国王に拝謁てきた喜びを表すジッチュ……という写真注。

繕い・5

作業最後の、五つ目の破れた箇所をほどいた。 2014.6欠落写真。

1953年のイタリアを偲ぶ

カルロ・リッツァーニ、ミケランジェロ・アントニオーニ、ディーノ・リージ、フェデリコ・フェリーニ、フランチェスコ・マゼッリ、アルベルト・ラトゥアーダ。 L'AMORE IN CITTA 「街の恋」は無名の当人たちの再現ドラマ仕立ての記録、六人の監督のオムニバ…

栞のいらないひととき

ムーミンのキャラクターが一人づつ画かれたパスタ皿を、三セットもっている。下請けの窯屋がデットストックを、無断で処分したものだ。年に一度の地場の市でのことで、大目にみられてるが、国外とやり取りするエージェントはいつまでもそうは言ってられない…

忘れられたもの

シナリオという雑誌のシナリオ教室で会ったあきお君はそのまた弟とともに、飄々としていたと達夫君は言ってた。一冊欠けたが「トーボ君」を、傍に置く作のひとりにしている。線路伝いにやって来てまた同じ経路を帰って行ったトーボは、あきおの別れの遺言で…

焚書と晴耕雨読

懐かしいSF「華氏451度」を借りるついでに、お払い箱の二題を980円・80円!で。 まんもうに置き去りにされたSLが、まだ稼働している姿が映っているかもしれないがまだ観ていない。SFのエンディングが晴耕雨読だったら、机上の思いつきに終わらなかったろう。…

明日ふく風に今日ふかれるわけにはいかない

明日ふく風に今日ふかれるわけにはいかない。三歩さきの船着きの壁のしたは、塩水が満ちている。散水か雨だのみか、埋め立て地の突堤に水脈あるものか。

隠れ鬼するように

並ぶ鉢に蛸足を踏ん張ったアダンが、直立している。その境遇に立つ。鉢の元を見遣ると隠れ鬼するように、異相の葉が覗いているではないか。

隔絶並木

根づく見込みのない鉢植えの列、並木隔絶遊離。樹も かりそめに並ぶ島の桟橋風景、風呂桶なら二人という大きな鉢の元を見ると

シジミ蝶

対馬裏星蜆

「とーい」にて明日より

ギャラリー「パナリ」に二三軒はなれて、とーいがある。一時期は他所で「ジャスミン」という店を開いていた、砂川さんのカフェ。奥とカウンターの内にもミシンが置いてあって、日のある間は針仕事をしている。 近いし島にいないことも多いので中継所になれば…

日経第二木曜

500色の鉛筆 通販「フェリシモ」桜クレパス サクラアートミュージアム学芸員清水靖子

花咲か街路

大変なかずだか、樹はわずか一。市庁となりのとっくりキワタが着けていた蕾は、つぎつぎ開く。 つづく樹はないと見えたが、もう一樹にひとつ花開いた。こちらにも知らない間に、つぼみがたくさん生まれている。 八時一〇分に、尻に火がついた市長の第一声が…

ことり

街頭に小さな羽根がいちまい落ちていた……と見えたがよく見ると、羽根のかたちをした木の葉だった。 なるほどどちらも風に親しい。次の角を曲がると……。こうもり傘をいつも携えた路上生活者とおぼしい男、若くないが息絶えたことりをぐーのかたちで突き出した…